はたくよ〜

掲載日:2021.04.12

土の中で冬ごもりしていた虫たちが、地上に出て来る春の始まりが「啓蟄(けいちつ)」。今年は3月5日だったそうですが。

最近、家の中で小さい虫がよく飛んでいます。なんとカメムシまで、茶色いやつがぶ〜んと飛びまわる始末。

再び虫の季節が巡ってきたのですね。ああ、小さいクモも走っていく、テラス戸をあければワラジ虫が待っている。

ある日、天井の隅を見上げて、ぎょっとしました。白い糸が固まった5センチくらいの細長いものが、壁と天井の境にへばりついています。

ふわふわした糸のようなクモの巣は、よくあることなので驚きません。でもこれは?虫のサナギ?それとも虫の卵のかたまり?

脚立に登って調べました。壁も天井も白く、そこに白いもやもや。目が悪いので、そこからでも影なのか形なのか不明。あきらめて手を伸ばして、テイッシュで包み込むようにはがしました。

幸い虫的実体はなく、大きなもやもやだけが紙の中に回収されました。

ああ、怖かった。目が悪いと気にならないね、ではなく天井も時々払っておかねば。でも、掃除機ではやりにくい。

ぱたぱたとハタキをかけられるといいな、と思いましたが、家にあったハタキは柄が短く、天井までとどかない。そうだハタキを作ろうと思いつきました。確か母は自分で作っていました。

材料と作り方です。

1)柄にする「棒」を用意する。軽くて細くて丈夫で、立って手を伸ばして、天井に届く長さ。長過ぎNG。私は物置にあった笹竹にしました。

2)「薄めの布」長さが40~50センチくらい。縦に3センチくらいに裂きます。はたく具合によりますが、4本くらいから。多すぎても邪魔です。

3)「ストッパー」振っても布がはずれないように、柄の先にひっかかかりを作ります。私は、厚手の両面テープをきつく巻いてコブをつくりました。

4)裂いた布を、長さの中心を合わせるように放射状に並べます。布の表が上です。きれいな丸いお花のように。

5)お花の芯に、柄のコブを縦に当てて崩さないようにひっくり返します。コブを包むように、「輪ゴム」でしっかりとめます。

6)花びらが輪ゴムを包むように、布全体を再びひっくり返し、布を柄に「丈夫なひも」でしばります。2箇所しばるとしっかりします。

7) 柄の反対側に、フックにかけておけるような輪をつけると始末がよいです。振って、糸くずを落としておきましょう。完成。

私はブルーと白の細縞とブルーの無地の薄手木綿の布を混ぜてみました。古いシーツです。布を裂くのは、ぴりぴりと出来ていって楽しかったです。

ちょっと見栄えは悪いですが、裂いたり切り放しのぼさぼさの端部はほこりをからめとる機能があります。昔、母はナイロンストッキングで作って、静電気でほこりがとれると言っていました。子供心に肌色のハタキはどうなんだろうかと思っていましたが(!^^)

手作りハタキは好きな長さや軽さで作れるのがいいところ。長めにすると、冷蔵庫や背の高い家具の上や壁との隙間、天井の照明器具まわりにも有効です。でこぼこした面も、小物が置いてあっても、おおむねきれいにできます。外にも1本あると、玄関ポーチの天井の隅やサッシの上あたりの掃除にも便利かもしれません。