見守りながら、育みながらいつまでも在り続けること
札幌市手稲区 桜庭 様
15年越しの不思議な縁イメージ通りの図面で即決
札幌市手稲区で整骨院を営む桜庭晴一さん。
以前は自宅マンションと整骨院が離れた場所にあり、患者さん用の駐車場も別に借りていましたが、それぞれの家賃や光熱費が高額だった上に、冬の除雪作業も大変でした。
そこで、整骨院と自宅をひとつにした注文住宅を建てようと考え始めたそうです。
「私の生まれは釧路の農家。大草原の小さな家みたいに自然に囲まれて暮らしていたので、自分が家を建てるときも自然素材の静かな家がいいなと思っていました」とご主人。
モデルハウスを見て回る中でも、アーキの木の家に強く惹かれました。
「室内に入ったときの木の香りや温もりが、自然の中にいるようで心地よかったですね」。
さらに、桜庭さん一家を驚かせる出来事が。
「モデルハウスを案内してくれた担当者にどこかで会ったような気がしていたのですが、じつは15年ほど前に千歳のモデルハウスを見に行ったとき担当してくれた人だったのです。向こうも私のことを覚えていて、お互い『前にも会いましたよね』と…」
その担当者とは、現・札幌美しが丘支店長の土角さん。偶然の再会に盛り上がり、二人はすぐに意気投合。
「もっとびっくりしたのは、土角さんがその後すぐに図面を描いてくれたこと。そんな短期間にプランを提案してくれるハウスメーカーは他にはありませんでした」。
土角さんが描いた図面は、レンガの外壁に三角屋根の3階建ての家。
これがまた、ご主人が長年思い描いていたイメージにピッタリはまるデザインだったのです。
「イギリスに100年ぐらい続いているクリニックがあるのですが、それがレンガ造りなんです。ずっと憧れていた建物なので、そっくりな図面を見た時はこれだ!と思いました」。
自然素材の心地よさを満喫 家族の存在が感じられる間取り
新築された家は1階が整骨院、2階・3階が住居になっています。
床も壁も天井も木で囲まれた室内は医療施設としては珍しく、患者さんにも大好評。2階はリビングやキッチンなど、3階は子ども部屋と主寝室を配しています。
ご主人は職業柄、医学書や資料、カルテなどを保管する場所が必要です。
そこで、治療室には分厚い医学書も並べられる頑丈な本棚を造作。3階のフリースペースには大型クローゼットを設け、用具や書類の保管場所にしました。必要な場所に必要な容量の収納スペースを確保できるのも注文住宅ならではのメリットです。
また、フリースペースにはパソコンが使えるよう、LANケーブルが敷設されています。
「子どもたちもここでパソコンを使うので、自室に閉じこもったりすることはありません」とご主人。
家族がバラバラにならず、お互いの存在を感じながら暮らす環境をつくることも、家を建てる際の、こだわりの一つでした。
設計にあたっては、本棚と収納を多く取ること以外、ほとんどお任せだったそうです。奥様もキッチン周りの収納や導線などについてはほとんど何も要望しなかったとか。
それでも、「住んでみて『あ、こうなってるんだ』と気づくところが多く、よく考えられているなと思いました」。
ご主人も「細かいことは何も言わなかったのですが、自分たちの望んでいることにすべてマッチした家に仕上がっています。プロに任せて正解だと思いました」と満足されているご様子です。
とはいえ、「唯一の難点は、子ども部屋をきちんと仕切らなかったこと」という言葉も。
最初は長男と次男の部屋は本棚で仕切られていたのですが、天井との間に隙間があり、寝ているときに隣室の物音が気になることがあったそうです。
現在は、パネルを取り付けて隙間をふさいでいます。
「子どもの年齢や生活パターンを考えて造ることが重要だと知りました。これから家を建てる方の参考にしていただければと思います」。
家族にとっても患者さんにとっても100年、200年続く場所にしたい
イギリスのクリニックに憧れて建てた木とレンガの家。
そこには、同じ場所で長く続けることが患者さんにとって大切だと考えるご主人のポリシーが反映されています。
「子どもや孫の代になっても通って来られるような治療院にしたいんです。そのためには丈夫で長持ちする建物にしたかった。木造建築はもともと長持ちするものだし、レンガの外壁も塗り直しや張り替えなどのメンテナンスが必要ありません。永く住み続けられることもアーキを選んだ理由の一つですね」。
家族の暮らしを見守る住まい。患者さんとの絆を育む整骨院。いつまでも続くやさしい関係がここから生まれています。