あたたかい場所に帰ろう

掲載日:2012.01.26

外出すると、少しでも早く寒さから逃れたくて、思わず小走りになってしまう今日この頃。凍った路面で転ぶ危険もかえりみずに家路を急ぎ、玄関のドアを開けて飛び込みます。

家の中と外が出会う空間が玄関。北国の冬を快適に暮らすために新しい発想で工夫してみたいものです。

「玄関ストーブ」は当社のモデルハウスで驚いていただけることのひとつです。家中に暖房はストーブ1台。しかもその1台は、しばしば玄関に設置されているのです。

開け閉めで外の寒気が入るし、長時間そこで過ごすわけでもない。玄関を暖房するのは無駄なような気もします。コートや冬靴や除雪の道具も多くて狭いし。一般的に玄関は、寒くても仕方がない場所にされがちです。

しかし。当社の家全体を断熱材で包んだ魔法瓶のような構造は、いつも家中どこでも快適な温度環境を可能にします。

ならば、暖まりにくい場所から攻めて、ムラなく暖めようという効率重視からのアイディアが「玄関ストーブ」なのですが。ストーブを設置したわずかなスペースは、どうもそれ以上に玄関をのびのびさせてくれるようなのです。間取りが、玄関から連続して開放的になるのもよいのでしょうか。

土間の部分をもう少し広くとれば、インナーテラス風玄関もできます。秋に取り込んだ植物の鉢もきれいに見せられます。もちろん時々使う薪ストーブもよく似合います。古い木の椅子など置いてあるといい雰囲気ですし、靴を履く時にも便利です。

趣味のバイクや自転車の置き場にもよさそうです。少し広くできればメンテナンス作業もできるでしょう。

破綻しがちな玄関まわりの収納の解決には、思い切って、ゆるく隣接するウォークインクロゼットはどうでしょう?雪まみれの子供の靴やコートも、玄関ストーブでよく乾きます。宿命の寒くて湿っぽくてぐちゃぐちゃな冬の玄関から脱出できるかも。