春の香りのいちご飯
掲載日:2013.04.11
新聞で「いちご飯を作ってみた」という読者の投稿を見ました。栃木県の高校で、町おこしのために考案された料理とのこと。
果物とご飯という奇妙な組み合わせに驚きましたが、簡単そうなのと投稿者の「思いがけない春の味。若い人の発想は大したものです」という言葉にひかれて、私も作ってみました。
それほど期待してなかったのですが、炊きあがっごはんは、とてもきれいでした。透明感のあるご飯の粒々がピンク色に重なり合うところは、まるで満開の桜のよう。
どうせ変なキワモノっぽい味なんでしょ?と疑っていましたが。爽やかな酸味と、奥にあるほのかな甘味は思いの外まとも。レモンを絞って頂くと、フルーティな寿司ごはんといったところか。種のぷちぷち感も繊細でよろしい。
生で食べる時よりも、香りが広がるようです。甘さが勝ってしまうケーキやジャムとは違い、若々しい果物の香りです。室内には、一足早い春が来たようでした。
米; 3合
いちご; 170g
水; 250g+ 吸水後 50g
塩; 少々
炊く直前に、水 50g を足した米に、刻んだイチゴをそっと混ぜました。私は炊きあがりにレモンを絞りましたが、投稿者は、酢を少し振ったそう。
大雪で苦労したこの冬。北海道にも、桜の春がもうすぐです。