うのはな
掲載日:2014.05.25
友達が「おから」をくれました。小さな袋に入った白くてふんわり柔らかいおから。豆腐の売り場の隅に「ご自由にお持ち下さい」と置いてあったのを、私の分までもらってきてくれたのです。
おからは、豆腐を作る時に、大豆から豆乳を絞った残りです。製造業としては、大量のおからを活用出来ずに産業廃棄物として処理しているというのが現状だそうで、何だかもったいない。
私はおからを煮るのが大好きです。早速、大きなフライパンを温めて軽く炒りました。しっとりとしていたおからが、ぱらぱらに軽くほぐれたところで、少し油を足して、野菜など。刻みながら次々と。焦げそうになったら、水を入れてぐつぐつと煮ます。
少し甘めに砂糖を入れて、塩と少しだけ醤油で香りと色をつけるのが、私は好きです。
今日はタマネギ、人参、キャベツの固いところ、油揚げとネギの青いところを入れました。多めに入れたネギの青みがきれい。
野菜に火が通れば出来上がりですが、冷えてから、そして次の日とおいしくなるのが煮物の嬉しいところです。
冷蔵庫の半端な残りモノを大掃除するのにも最適です。野菜も肉もちくわやベーコンも混然となって、いいお味。
わざわざ書くのをためらう秘伝が、前日の鍋料理の残りや煮魚の残った煮汁を使うこと。すでにダシも味も出来上がっているので深いコクがでます(!^^)。ケチではなく、食糧自給率に貢献し、下水道やゴミ処理の負荷をへらす「エコ」ですよ~
出張から帰った夫が「外食続きでお通じが悪い」と訴えるので、どっさり食べてもらいました。繊維が多いので、便秘によく効きます。カロリーも低いし、記憶力がよくなる成分も含まれているらしいし。ぜひ食べてみて下さい。
「おから」と言うと財布が空、を連想するため、白くてふわふわした花になぞらえて「卯の花」と昔から呼んでいるそうです。今頃に咲き始める初夏の花です。