揚がれ~
掲載日:2015.01.11
元旦に、家族でおせちを食べながら、お正月遊びの思い出を話していた時のこと。凧揚げはあまりしなかったね、ということになりました。たまたま私たちの育った環境だけかもしれませんが。
お正月にすでに雪が積もっている地方では、街の中では凧揚げは難しかったのかもしれません。奴凧についた雪が融けて、しばしば紙が破れたような悲しい記憶もあります。
そのまま大人になってしまいましたが、ある時、紙を折ってつくる簡単な凧を教えてもらったことがありました。
これが、素晴らしくよく揚がりました。ちっぽけな凧なのに、いい風があれば、ぐいぐいと空に上昇していきます。風が手に伝わる快感。すっかり魅了されてしまいました。
室内でも揚がるんだよ、と言われたのを思い出して、お正月の暇つぶしに作ってみました。とても簡単なものだったはずなのに、やっぱり憶えていないので、ネットで調べます。
なつかしい形ののったページを見つけて、正方形に切ったコピー用紙を折りました。「5回折るだけ」幼稚園児にも出来ます、というかその工作のページでした。充分、大人が楽しめるのですが
(!^^)
セロテープで尾をつけて、木綿糸を貼って完成です。
骨もない軽いものなので、糸をつけて引とかすかな空気の抵抗が手に伝わり、何だか生き物みたいです。
さすがに室内に風はないので、少し走ってみました。糸を短くしているので、尾をひらひらさせながら私の後をついてきます。犬の散歩のよう。面白いので、何度も行ったり来たり。家の天井のあたりをこんなに眺めたのも、久しぶり。見慣れた気分の家の中がちょっと新鮮な気分です。運動不足解消にも、なったかも。
明日、雪が降っていなかったら、外で揚げてみようと思います。高く揚がるかしら。
ネットで他にいくつも、室内でも揚がる軽い凧を見つけました。一番軽かったのは「油とり紙」に、ミシン糸をつけた凧。試してみました。糸を竹ひごの先に付けて猫のおもちゃのようにゆっくり振り回すと、半透明の薄紙がふわふわと妖精めいています。