草食べる夏

掲載日:2015.08.10

真夏の家庭菜園では、ぞくぞくとトマトが熟し、わさわさとサヤインゲンが出来、イモ、ナス、キュウリ、ナンバン、ピーマンと。そして、雑草がのびること、茂ること!

そろそろ、あれを採って食べようか。雑草「スベリヒユ」です。

陽当たりのいい地面に、小さな葉のついた茎を放射状にのばしている雑草です。初めはおそるおそる食べていましたが、今ではゆでたり炒めたり。ドレッシングでも、ポン酢でも、ユズコショウなども。すっかり我が家では「便利な野菜」に昇格です。家族は毎度の草食に慣れて、苦情もなく食べてくれます。

丸ごと引き抜きやすく、扱いやすいところも気に入ってます。多分、お宅の家庭菜園にも生えているはず。戦わずに、食べてしまいましょう。

今年は、別の雑草も試してみようと思っています。「イヌビユ」。誰もが絶対に畑で見たことがある雑草です。

茎が立ち上がって、天辺にもこもこした穂がでます。「食べられそう」と思っていましたが調べると、柔らかい茎や葉をお浸しにすると美味しいそう。植えた野菜が見えなくなるくらい生い茂る畑の厄介者、食べてしまいましょう。

「雑草を食べるなんて貧乏くさいなあ」と言う方、とんでもない。

無農薬で、やむをえず野菜と同じだけ肥料をやって(!^^)のびのびと育ったものです。手間とお金がかかってますね。その上、我が家の菜園の土地の値段を考慮すると、かなり高価な食べ物と言えます。

「戦争の時の食料難を思い出す」というお年寄りはいます。トラウマがない戦後世代が「雑草意外とおいしいよ」とのんきに食べているのは、平和の値段のついた贅沢な食べ物とも。