錆びない私
掲載日:2017.03.25
キッチンのコンロをガスからIHヒーターに替えました。私の老化が本格化する前に、安全な機器に慣れておこうと、殊勝な決断であります。
加熱の具合は、文句を言いながら覚えていくしかありませんが、気になるのは「鍋」。使い慣れた鍋のうち、IHヒーターで使い続けられるものはあるのでしょうか?
土鍋や耐熱ガラスの鍋は不可。鉄はOK。微妙なのがステンレス鍋。ステンレスは鉄とクロム、ニッケルの合金です。錆びにくいので、建物の外部にも使われますが、もちろん鍋にも定番の素材。
ただし合金の配合によって、ステンレス鍋のすべてがIHヒーターで使えるわけではないのです。見た目だけではわからないし。
最近の鍋には「IH対応」の表示があります。でも年期の入った我が家の鍋が製造された時に、そもそもIHヒーターは存在していたのかしら?
ひとつずつヒーターにのせて、試してみるか。もうひとつIH可否を見分ける秘密兵器があります。「磁石」がつく鍋は可なのです。冷蔵庫の扉のマグネットで大丈夫です。
手持ちの鍋のIH適合を調べた結果、鋳鉄のすき焼き鍋・ホウロウ鍋・銅張底のステンフライパン・最近買ったアルミ片手鍋(底にステンレス埋込だった)など、ちょっと意外なものも使えるのがわかりました。
すっかり、ステンレスに磁石をくっつけるのにはまってしまい、鍋とは関係ないものも調べてみた結果、磁石についたのは、包丁、スプーン、蓋付容器など。つかなかったのはキッチンカウンター(シンクは弱くついた)、ボール、トングなど。
とてもおおまかに言うと、磁石につくものは耐食性(錆びにくさ)がやや弱くなるそうで、それを補うためにIH鍋では錆びにくいステンレスではさんだ層構造にするなど工夫されているそうです。
ところで、愛用の小さな片手鍋。少量の野菜をゆでたり、ミルクを温めたり、2人分のお味噌汁も。結婚以来数十年、毎日働いてくれました。水を入れてIHにのせると、やがてスイッチが点滅して切れてしまいました。未練がましくマグネットを近づけても、ぽろり、がっかり。
でも、3口あるヒーターのうち奥の1口がIHではなくニクロム線によるラジエントヒーターなので、小さい鍋なら使えそうです。
使いこなして、美味しいごはんを作るよ~