後から美味しい
掲載日:2017.07.10
いよいよバーベキューの季節。わざわざ暑い時になぜ火遊びを?と思ったりしますが、夏休みやアウトドアのイベントとしてはずせないようです。
ご家庭ごとに、こだわりの食材があるようですが、我が家では夫の好きな「丸ごと玉ネギのホイル焼き」。皮ごとホイルで包み、炭の中に入れておくと、蒸し焼き状態でうまみや甘さが引き出され、お肉を引き立てます。
先日は何人かお客様があったので、お肉は少し高級に、野菜もきれいに丁寧に切る見栄っ張りの奥様でした。楽しい時間が過ぎ、お客様が帰った後、残り物で主催者夫婦の反省会もまた楽し。
やっぱり玉ネギは残ってしまうなあと、手もつけられていないホイルを開きます。見た目が地味なのと、焼き上がる時間が後になるので、登場時点ですでに負けている(!^^)ふむ、今度は早めに、火をおこしたらすぐ入れてあげようか。
少しカラメル色になっているのを、1枚ずつはがして食べると白ワインにしみじみ合います。
さらに残った分は、ホイルごと冷蔵庫へ。じっくり火を通した玉ネギなので、他の料理に使い回せて便利なのです。
焼きナス状態のナスの残りと一緒に冷たいダシをかけたり。(刻みパクチーのせ最高)刻んでレタスとサラダにしたり。最後は、すべての残り野菜とお肉でカレーです。数日、買い物もお料理も楽できました。ああ、美味しい、有り難い。
唐突に、息子が結婚できないのに悩んでいるおかあさんを思い出しました。
「親が言うのも何だけど、うちの息子、なかなか話が面白いのよ」。私も知っていますが、人柄よく礼儀正しく収入高め安定した職業で、いつもにこにこしている感じのよい人です。お見合いすれば、もてもてでは?と言うと「ちょっと時間がかかるのね」?
ある時、彼のお見合いに、彼のよさを知る男友達二人が応援団についていったそうです。場はたちまち盛り上がり。そして、やっぱりダメだったのでした。「二人とも、すぐ面白い人なんだもの」おかあさん苦笑。
TVは10秒で勝負だけれど、長い時間のものは、少しずつ、意外な面白さを発見していくのも飽きなくて有り難いのだけれど。
家もそうかも。
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〈おまけ/すぐ面白くない息子が話してくれた話〉
やはりBBQの時で、ズッキーニはどう食べるかという話題でした。
「アメリカで勤務していた時、そこの上司が、毎年BBQに呼んでくれて、必ずズッキーニのスープが出るのね」。上司はユダヤの人で、その伝統料理らしいとのこと。どんな料理か皆で想像します。誰かが「うまいのか?」と聞くと、息子「…いや、まずいの」。爆笑でした。