樹木冬囲い講習
掲載日:2019.09.26
プロの造園屋さんに習う「冬囲い講習会」に参加しました。たったの1時間です。それで出来るようになるのかしら?
作業服姿も爽やかな職人さんが3人。丸く巻いた縄が足元に置いてあります。「今日は男結びを覚えてもらいます」え?
「これが男結びです」と見せられたのは、細竹に結び付けられた縄。冬囲いに使われる支柱に樹木が固定されたり、支柱同士を結わえたりするあたりで見たような。結び目から揃って飛び出ている縄の端がきれいです。
職人さんの実演を見た後、早速やってみます。右から回して、左手で押さえて輪を作り、右を下から回して輪に通し、結び目を押さえて元を引き、きゅっと締めて切り揃える???
「出来なかった社員はいませんから」と講師は励ましてくれますが、きっと私は「どうしても覚えられなかった人が一人いました」
になるかも。何度も同じところを教えて頂き、恥ずかしくて死にたくなった頃、ふと結べるようになりました。
男結びは、素早くしっかり縛ることができるので、造園だけでなく、建築や農作業でも使われてきた結び方だそうです。巻いた縄を地面に置いておいて、端を持って手繰り出しながら結び、切るという工程を繰り返していけるのもすぐれたところです。
冬囲いだけではありませんが、重い縄の束を手に持って自分が回ったことはありませんか?あるいは、あらかじめ長めに切っておいた縄を使い、あまった分を切るというロスとゴミの多いやり方は?あるある(!^^)
「むしろを巻いた方が良いのでしょうか?」という質問。「むしろやネットを巻くのは必須ではありません。そもそも、冬囲いは防寒のためではないので」と。冬囲いは、枝が折れたり、割れたりするのを防ぐためなので、支柱にしっかり結んでおけばよい、ということなのですね。
「その支柱が地面にしっかり刺さらなくて、支柱ごと傾いたりするんですけど」という質問。あるある。
「こんな道具がありますけど」と倉庫から出して見せてくれた道具は、スコップくらいの長さで先が尖った鉄の棒です。上のT字型のところを両手で握り、下寄りのところについている横バーを足で踏んで、地面に細竹くらいの穴をあける仕掛けです。
「昔は作ってましたけど、今はホームセンターでも売ってますよ」
そういえば見たことが。謎の道具は地面の穴あけ機だったか!