酒粕 さけかす
掲載日:2020.02.10
我が家では、久しくお酒はワインが多かったのですが。昨年、ふと飲んだ北海道産の日本酒の力強い華やかさにびっくり。以来、道産日本酒ブームです。いつから、北海道にこんなに美味しい日本酒が出来ていたの!?
いつの間にか、道産の酒米まで登場しているではありませんか。
品種改良や農家の努力の成果です。原料も製品も地元で美味しい、これは地元消費者も参加しないわけにはいかないでしょう?
製造元の酒蔵に気軽に行けるのも、地元の楽しみです。酒の香漂う蔵の中、そこでしか買えない銘柄やフレッシュな搾りたてを試飲しながらのお買い物は、楽しいものです。いや、地元を応援しなきゃね、とか言いながら(!^^)。
お酒の他に、私の蔵元の楽しみは酒粕です。たった今、絞られましたという風情で、絞ればまだお酒が滴りそうなフレッシュで濃厚な酒粕がポリ袋に入って積んであると、ついつい。安いですし。
あら、大吟醸だわ、とか言いながら(!^^)大事そうに小分けして、酒粕好きのお友達に分けてあげても喜ばれます〜
買ってきた酒粕の利用法、私のおすすめは甘酒と粕みそ汁。
酒粕で作る甘酒は、とても簡単。鍋に酒粕をちぎって入れて、水で溶かして温めて、砂糖を入れて甘みを加減するだけ。粕が溶けにくい時は、水をひたひたにして放置しておくとよいです。熱々に、おろし生姜の絞り汁をちょっと入れると、いい風味です。
お酒が弱い人やお子さんは、粕の濃度にご注意下さいね。濃すぎた時は薄めて作り、増量されてあまった分は冷蔵庫で冷やして飲むのも私は好きです。
粕みそ汁は、いつものお味噌汁の味噌に少し酒粕を足すだけ。広がりが出て、めっきりご馳走な感じになります。冷蔵庫にあった残り野菜もや豆腐や油揚げの残りでもいいし、豚肉を入れて豚粕汁にするのも、脂と粕がからんだ味がよいものです。
美味しいお酒本体の、たまたま飲み終わった瓶をすすいだ水などを足してやると、さらにコクが出て、何だかお得なようなエコなようないい気分。
ふんわりな味わいなのですが、出来上がりにブラックペッパーや柚子こしょうなど、ぴりっとした風味を少々足すのも意外といけます。ゴマ油ひとたらし、もいい感じです。
あったまりますよ。