IHヒーター 途上雑感
掲載日:2021.02.10
数年前にキッチンのヒーターをガスからIHに変えました。末長く家のご飯を食べたいので、そろそろ火を使わない安全な機器に慣れておきたいと思ったのですが。
入れたのは、キッチンカウンターにビルトインするタイプで、IH2口と小さい熱線ヒーターが1口ついています。200v仕様で、国産メーカーの普及品グレードの機種です。
フラットなガラストップが嬉しい!ところが。お料理人生をIHで始める人にはあまり問題ではないかもしれませんが、ガスからIHに乗り換えるのは、適応力低下中のベテランの私にはなかなか大変なのでした。
使える鍋の素材や底の形状が限定されるのは、承知していました。
大好きな中華鍋も、結婚祝いにもらって数十年使いこんだ土鍋も使えません。それなりに覚悟しました。
IHでオムレツは難しい、と聞きました。フライパンも変わるし、慣れれば何とかなるのでは?もともと、そんなに上手だったわけでもないし、と鷹揚に考えていました。が、ネットに「IHでオムレツ」動画が一杯なのは、そういう理由なのか。
何よりもオムレツ以前の小さな習慣が、うまく出来ないことに困りました。例えば洗った鍋。拭いても残る水気を乾かすのに、ガスレンジのゴトクの上にのせたりしていたのですが。滑らかなガラストップと鍋底の間では密封状態で乾かないのでした。
鍋をさっと洗ってまた加熱調理を続けるような時。(例えば、野菜を下ゆでして、続けて他の食材と炒めるような)ガスだと洗ってまだ水気の残っているような鍋も、火にかければすぐ乾いて、次の作業を続けることができます。が、IHの場合は、警告音と共に停止してしまうのでした。
吹きこぼれた時も、立ち消えがないのは有難いところですが。安全は潔癖を要求されるものなのでした。
便利だと思ったのは、ヒーターを使用していない時にはカウンター面として作業や配膳に使えること。盛り付けにも便利です。間違ってスイッチを入れないように、ロック装置がついた機種もあるようです。
片側で揚げ物、隣の加熱に使っていない方のスペースに網付バットとか。お茶を入れる時はヒーターのひとつにヤカンを、使っていないもう半分のスペースにカップを並べてとか。どっさりの野菜を処理する時の置き場にも助かります。
置いたものが、加熱中のエリアにはみ出すのはNG(特に金属)。
またガラス面が傷ついたり、割れるような作業も不向です。
キッチンのスペースを、広く使える未開発のエリアとして可能性がありそうです。