ほうきはレレレ

掲載日:2011.03.25

お掃除は電気掃除機でするもの、と思い込んでいませんか?
とても広いおうちでなければ、昔ながらの「ほうき」も案外らくちんなんです。気が向いた時に試してみて下さい。

最近の電気掃除機は軽くコンパクトになったとはいえ、収納戸からパイプやホースめいた部品のついた重い機械を出して来て、いちいちプラグをコンセントに差すのは、ストレスを感じる作業。
こまめにはできないので、出したからにはしっかりお掃除しなくちゃとプレッシャーがかり、ますます億劫に。

ずるずるとコードを引きずりながらブラシを往復させます。本体やブラシがしばしば壁や家具とぶつかり、そのくせキワの細かい部分には吸引力は行き届きません。

伝統的なほうきは、仕事が手軽で快適です。
クロゼットにちりとりと一緒に吊るしておけば、すぐ取り出せます。先にソフトな弾力があるので、床と壁の隅のような部分もきれいにできますし、巾木の上や家具にたまったほこりを払うこともできます。騒音もほこり臭い排気もありません。
もちろん電気を使わないので省エネルギーです。

フローリングやタタミにはしなやかな草を束ねた穂先の白っぽい「座敷ほうき」、カーペットには茶色くて少し固い「シュロほうき」が向いています。ちなみに、学校などで使われているT字型の柄のほうき?は、おうちでは床に障害物が多過ぎて使いにくいかも。

フローリングやタイルの床なら、濡らした新聞紙を絞ってちぎったものをまいて、からめるように掃き出していくと、ほこりもたたず細かなゴミや砂もきれいにとれます。玄関におすすめ。

お掃除の道具としてエコで便利なほうきですが、もうひとつ標準装備されている便利な「魔法」機能もご紹介しておきます。

西洋ではオプションで乗り物機能がつくようですが、我が国ではもっぱら、帰ってほしい客を追い出すという秀逸な機能が喜ばれてきました。セットは簡単。ほうきの柄を下にして、さかさまに壁に立てかけるだけ。上の穂先を手ぬぐいで頬かむりのように包むと更に効果的です。仕掛けられると客は急にそわそわして帰りたくなるそう。客からちらっと見える場所に立てるのがコツ、という人もいます(!^^)