タンポポのサラダ
掲載日:2011.05.26
畑や芝生では雑草として嫌われがちなタンポポ。
たいていは西洋タンポポですが、これまた在来種の日本タンポポを駆逐する悪役みたいに言われたり。
(これは誤解で、繁殖力が強い西洋タンポポはどこにでも生える結果、目にする機会が多いのが理由と。在来タンポポの数は減ってはいないとか)
へそまがりな私は西洋でも在来でも、春に一面に広がる黄色いタンポポの花が好き。まるいつぼみも、ふわふわの綿毛も好き。
そして葉っぱのサラダが大好きです。濃い緑色の葉は噛むと、ほろ苦い春の味がします。
お庭のタンポポを、サラダにしてみませんか。
少し日陰に生えたものの方が柔らかいかもしれません。野菜として美味しいそうなのを採り、きれいな水の中でよく洗って、水を切ります。
葉を食べやすい大きさにちぎり、塩と胡椒、オリーブオイル、酢かレモンをかけて混ぜ合わせるだけ。私はかりかりに炒めたベーコンと、ニンニク少々を入れるのが好きです。
隠し味に、少しだけお砂糖や蜂蜜などで甘みを足すと、ほろ苦い味に奥行きがでます。
ナマの葉っぱがみずみずしくて断然美味しいですが、軽くゆでたりからいりしたりしてもいけます。
家の近くで簡単にどっさり採れて。草むしりをすると同時に調達できる便利さで。おまけに、むくみや胃の調子を整える薬効もあるという。
夏が近づいてくると葉が固くなるので、今頃の季節限定サラダです。ぜひお試し下さい。
西洋タンポポは、明治時代に札幌農学校で野菜として導入されたのが始まり、という説もあるそうです。日本最初の西洋タンポポは北海道に咲いたのかもしれませんね。