初夏の夕暮れの小さなあかり

掲載日:2011.06.25

本格的な夏の前、北海道は今、夕暮れの美しい季節です。

いつまでも薄明るい空は透明に青く、爽やかな空気の中に時おり緑や木の花の香りが流れます。遅い時間なのに、思わず鳴いてしまった小鳥のひと声が聞こえたりします。

メインの照明はつけないで、窓のそばに小さなあかりだけ。しばらく、暗い室内から外を見ていました。この季節のちょっと胸がもやっとする切ない気分は、青春の頃を思い出すなあ。

あかりは、天井から吊り下げた小さなペンダントライトです。古い手持ちの器具を、天井にあった引っ掛けシーリングに取り付けてみただけという、デザイン的計画性が希薄な照明です(!^^)

ちょっと長めの 1.5mくらいの吊コードがついていました。面倒なのでそのまま吊るしてみると、腰くらいの高さにある光が意外な面白さです。そのまま採用。

乳白色のカサの上にもれる光を見下ろすのが新鮮です。真上から見た器具のデザインやディテールを鑑賞できるのも楽しいし。

楽しいが時々、器具やコードに家族がぶつかります。防止するため真下に、大きな平たい観葉植物の鉢を置いて、存在をアピールせることにしました。

するとこれはまた、素敵な陰影の効果をもたらしました。部屋を少し暗くすると、床や壁にうつる植物の影が幻想的です。

「低いところの小さなあかり」はスタンドや卓上に置くランプでも演出できますが、小さなペンダントライトも意外な面白さが。
天井に照明レールや、使っていない引っ掛けシーリングがあればすぐできます。お試し下さい。