食べちゃいました スベリヒユ
掲載日:2011.08.27
草むしりのたびに「食べるとうまいのでは?」と思っていた雑草があります。つるつるした厚みのある葉と柔らかそうな茎。さっとゆでて、カラシ醤油などで食べたら美味しそうな、とそそられます。
小さな葉がついた赤い茎が地面に放射状に広がり、日当りのいい場所にやたらと生える雑草、「スベリヒユ」です。
有り難いことに根は深くはなく、広がった茎をつかんで引っぱると簡単に抜けます。どっさり穫れた?ので、いよいよ食べてみることにしました。
有毒だと困るのでまずネットで調べます。食べ過ぎると下痢をするらしいですが、特に有毒ではなく、逆にビタミンや健康成分が豊富なようです。虫刺されには、葉をもんでつけるとよいとも。
そして、やっぱり。普通に野菜として食べている地域がたくさんありました。山形県では「ひょう」と呼ばれ、スーパーで売られているとか。ギリシャやフランスでも、サラダやスープにして食べているみたい。
大ザル一杯のスベリヒユは、畑で根を切り捨ててきました。洗って水を切るだけで、枯れた葉もなくて始末がよろしい。茎ごと大きめに刻んで炒めました。初めての味を確かめたくて、薄く塩コショウするだけにしました。
少し粘りがあって、シャキシャキした食感が素敵です。かすかな酸味と夏野菜らしい青臭さがさわやかな味でした。しっかりした青物として、お肉や油揚と炒めあわせても美味しそうです。
家族にも好評でした。一応説明はしましたが、あの雑草だと理解していないかもしれません。正体を知ったら「雑草なんか食べたくない」と言われそうな気もします。
でも、そもそも「野菜」と「山菜」と「雑草」。どこが違うのでしょう?