真夏の暖房便座って
掲載日:2012.03.13
一昨年の7月末、東京に出かけました。
北海道だってそれなりに暑いよと思っていましたが。炎天下の首都を荷物を引きずりながら歩いていると、鳥肌が立ってきました。体内温度計が振り切れて、体温調節機能が壊れてしまったのか?
東京駅のトイレに入った時の事。やれやれ、と便器に座ったとたん、あまりにも予想していなかったことがおきて、飛び上がりました。あちぃ!
なんと真夏の暖房便座です。しかも結構な「強」。お尻はちりちり、頭はくらくら。ああ、驚いた。
てっきりスイッチの切り忘れかと思いましたが、その後泊まったホテルでもやはり、ほかほか便座。いまや一年中、便座を暖めておくのが、おもてなしの標準なのでしょうか?
寒い季節には、裸のお尻を暖かな便座が迎えてくれるのは快適です。しかし真夏のそれは、私は不気味な不潔感を覚えました。
この冬、我が家は暖房便座を止めてみました。誰も家にいない時間も長いし、トイレも特に寒くはありませんし。もちろん少し冷やっとしますが、家族の苦情もなく春を迎えました。
もし、もっと熱性能のいい建物であれば、便座やお湯の温度やオンオフはさらに自由になるでしょう。もちろん、健康や環境の条件で必須な場合もあるわけですし。
それだけが理由ではありませんが、一昨年に比べて、この冬の我が家の電力使用量は、少し減ったのでした。
北海道の家電による電力消費の中で一番多いのは「照明」。以下「冷蔵庫」「テレビ」と続き、「温水洗浄便座」は第4位。家電部門の電力消費の7%です。(2003年 北海道経済産業局)意外と影響力がありますね。
快適さは、押しつけがましくなく慎ましくありたいものです。