緑のカーテン 仕込みの季節

掲載日:2012.05.11

夏の陽射しを遮り、葉の蒸散作用で室内の温度を上昇を抑えてくれる緑のカーテン。北海道ではエアコン冷房する住宅はそれほど多くないので直接の節電効果というより、北国なりに暑い夏をしのごうと、関心を持つ人は多いようです。

ブームになった昨年は、なぜかゴーヤが大人気。苗が手に入らないほどでした。

身近では「北海道で食べられるほどの実はできるのか?」と話題になりました。日陰が目的だから実はおまけ、と言う人。中には「ゴーヤ苦くて嫌い。食べない」のに植えた人やら。緑のカーテンブームのこの際、ゴーヤに限らず北国向きの植物を色々を試してはいかが?

つる性であること。丈夫でよく茂ること。夏の途中で枯れてしまわないこと。可愛い花が咲いたり食べられる実がなったりして、お世話のモチベーションを維持させてくれること、などが条件。アサガオやゴーヤがよく使われる理由です。

私のおすすめはサヤインゲン。つるになるタイプのサヤインゲンは丈夫で、どんどん広がります。赤やピンクの花が咲いて、秋までサヤインゲンの実が出来続けます。

常に葉が新しく出るので、枯れた葉は勝手に落ちます。虫はあまりつかないのも嬉しいところ。

外壁や窓のガラス面を葉がおおうように計画して、豆(種)を地面やプランターに植えます。札幌近郊では、5月下旬くらいにまきます。

サヤインゲンの種は「野菜の種」コーナーにあります。つるにならない種類もあるのでご注意。(間違っても、それはそれで食べられますが)エンドウ豆は夏になる前に終わるので、カーテンには不適です。念のため。(食べられますが)

ツルがからみつくための支柱をどう作るかがセンスの見せどころ。何ヶ月か雨風に耐えるよう丈夫で、しかし冬の前には簡単に撤収できるように。

家の外観に関わる部分は、見た目も大事。木の窓枠やデッキなら、傷めない程度に釘やビス、ロープワークも使えそうです。突っ張り棒や伸縮ラティスなどの便利グッヅ、農業用のネットや支柱など便利で確実ですが、見た目重視の場合は慎重に。