月見の窓

掲載日:2012.09.28

家の窓から月を見ることはありますか?

私は、やはり秋、そして満月を眺めていることが多いように思います。とりたてて、お団子をお供えして月見をするわけではありませんが。

秋は月が冴えて心引かれることもありますが、ちょうど窓から見えることが多い、という主体性のない理由もあるかも。

太陽とは逆に、月は夏に一番低い空にいて、秋から冬にかけて、空の高いところを動くようになります。秋の月がくっきり見えるのは、地上の光で明るい地平線を離れるからでもあります。

高過ぎず低過ぎず、ちょうど我が家の窓の高さに月があるのが、秋の季節というわけです。

また満月は一晩中見えているのも理由です。三日月だと日が沈む頃には、すでに一緒に西の空に沈みかけていますが、満月ならこれから昇り始めるところ。登場時間が長いので、目をとめる機会も多いのではないでしょうか。

今年の中秋の名月は9月30日。しかも満月です。(中秋の名月は必ずしも満月ではない)家の窓のどれかから、月が見えているかもしれません。窓の向きにもよりますが、高いところの窓、上下に長い窓、吹き抜けの窓は月見窓の可能性大です。どうぞ月を探してみて下さい。

満月は日没の頃、東の空に昇り、真夜中には南、明け方に西の空に沈みます。