木の駅に降りた

掲載日:2013.11.28

木のまち、旭川に行ってきました。数年前に立て替えられたJRの駅舎に降りると、木で内装されたモダンな駅になっていました。

内部の壁は木で出来た横長のタイルが張られ、ちょっとコンサートホールみたいです。駅なのに静かで落ち着くなあ、と思ったのは、木製タイルの音響効果もあるのかも。

ところどころのタイルに人の名前が焼き付けられているのは「旭川に名前を刻むプロジェクト」の募金によるもの。そういえば、亡くなったご両親の名前を刻んでもらったという友人がいたっけ。ご両親は新婚時代に住んでいて、友人も旭川生まれでした。

残念ながら旧駅舎は街の中心にだけ正面を向け、反対側の線路の向こうは見えない建物でした。でも実は線路の向こう側には、大雪山連峰が眺められるのです。また線路はそこから流れて来る忠別川に沿ってあるので、山々と川の雄大で清々しい風景があったのですが。

新しい駅は、街側と線路の向こう側と両方が大きなガラスになっていて開かれていました。このまちが美しい場所にあることが、存分に感じられます。

ガラス面にそって、長い木のベンチが設けてありました。大雪山側のベンチでは、若い女性が1人お弁当を食べていました。ハンカチに包んだ家のお弁当を膝に広げて、慎ましく清楚でした。

地元の人に、駅が静かでよかったと話したら「景気悪いからね」、「人いないから」と自虐ぎみなリアクション。でも、静かで明るくて開かれた駅、悪くないと思いました。