冬のさし色
掲載日:2014.01.10
去年の暮れに「文旦」という蜜柑をもらいました。「高知のブンタンよ」と手渡されたそれは、オレンジよりも夏蜜柑よりも大きく、球形の黄色い果物でした。
きれいな色が嬉しくて、冷蔵庫に入れてしまうのはもったいないと、銀色のお皿にのせてみました。実の内側から光っているような色が、銀に映えます。
このお皿、銀色が立派過ぎて、おかずを盛っても浮いてしまい、今いち使いにくかったのですが。黄色い果実が、何とよく似合うことか。冬の室内に、きれいな色があるのは嬉しいものです。
冬は寒いし、雪かきも辛いし、お出かけも厄介ですが。ふと、寒くない家の中から外を眺めると、世界は白く美しい。
晴れて陽が射し込むとまた、室内がとても明るく華やぎます。真横から来る光は家の奥まで届いて、長い影が壁や床に伸びています。面白いインテリア効果を楽しめる季節かもしれません。
木の自然な風合いを生かしたインテリアは、優しく穏やか。でも、憂鬱な気分になりやすい季節にはちょっとだけ、鮮やかな色や、光るものをプラスしてみると、元気が出るみたいです。
すでにうまく落ち着いているインテリアに、ちょっと鮮やかなものをプラスするコツは、少しだけ、ワンポイントだけにすることです。