木の子

掲載日:2014.10.26

台風が去った後、近所の街路樹(プラタナス)の根元に、見かけないキノコを見つけました。

指を広げた手くらいの大きさで、しっかりした分厚い身が重なり合うように生えています。薄茶色の傘の上にはささくれが貼りついたような小さな三角形が一面に。傘の裏はざらざらです。

落ちていたかけらを嗅いでみると、きのこ臭とコクのある微妙な香り。何だかよさそうな?

いつものことですが、キノコは図鑑を見てもよくわかりません。職場にキノコ名人がいたのを思い出し、写真と実物のかけらを見てもらいました。私に「食べられるかも」と言うと絶対食べそうという理由で、見立てが安全側に偏らないように「食べないから」と宣誓してから。

名人は、シシタケではないか、と。おお、食べられるキノコなのね。ネットで調べると、かなりよさそうな。

名人がさらに「似たのにコウタケと言うのがあって、無茶苦茶うまいらしい。私はまだ見たことがない」とも。シイタケのように干して食べるそうです。

合わせて調べるが、違いがよくわからない。もしや、これはコウタケじゃないの?という気もしてくる欲の深い私。でも約束したので、食べません。

取りあえず、経年観察しつつ、ご意見を集めよう。来年も出てねと、持っていったかけらを元の根元に戻しました。