リンゴと贈り物

掲載日:2014.12.25

知人が毎年リンゴを送ってくれます。今年も、どっさり届きました。冷蔵庫には入りきらず、保管にいい温度の場所は家の中にないため、例年、傷んでしまいがち。贈り主とリンゴに申し訳ない気がして、最近は届くとすぐに、ご近所におすそ分けすることにしています。

でも、事情はどこの家も似たようなもの。冷蔵庫に入るように2~3個ずつ「助けて食べて」と、もらって頂いています。

とても珍しいモノと言う訳ではないし、私の都合を押し付けるような感じもあるので、小心者としては小さな袋を下げてドアホンを押すのは、ちょっと勇気がいるところなのです。

まず、いつも喜んでくれる1人暮らしのお友達のところへ。彼女は定年退職した看護婦さん。一緒に地域の役員をしたことがあって、知り合いになりました。近所にいても普段はあまり会えないので、リンゴ便は、ちょうどいい年末のご挨拶になります。「81才になっちゃったのよ」と言って、明るい笑顔を見せてくれました。

勇気づけられて次に、今年引っ越ししてきたお宅に行ってみます。以前からあった中古住宅をリフォームして入居されたのです。

我が家より少し年上の老夫婦世帯。どんな方かはよく知らない、とりあえずリンゴのアレルギーがなければよいけれど。

初めて入れてもらった玄関には、家の外観からは想像できないきらきらのシャンデリアが輝いていて、たまげました。

さらに奥さんが、首まわりが大きく開いた花模様のロングドレスをお召しなのに気がつき。「寝間着じゃないのよ~」とちょっと恥ずかしげに胸元をおさえたところが、いい感じでした。「おリンゴ大好きよ」。

ちょっと楽しくなったところで、お世話になっている場所のお掃除をしてくれている人のところへも。あちこちにお邪魔して、午前中が過ぎました。

残りは、我が家の玄関の下駄箱の上、壁の緑のリースの下に。銀の大皿の上にピラミッド型に積み上げると、なかなか素敵なインテリア。果物の香りと、赤い色がクリスマス感を盛り上げてくれました。来客にすかさず渡していく作戦です。