春のキノコ
掲載日:2015.04.25
残念ながら、我が家のことではありません。友人の家の庭には、貴重なキノコが毎春、生えるのです。
キノコの季節というと秋と思いがちですが、意外にも春出るキノコは多く、名人たちは春の山菜とともに秘かにキノコも採っているという噂です。
で、友人宅に出るのは「アミガサタケ」。頭が不定形なメッシュ状のユニークな形のキノコです。野のスミレや桜の咲く頃に生えてくるそうです。
アミガサタケは、あまりにも変わった姿のため、我が国では食べられずに来たそうですが、欧米ではグルメな高級キノコとされています。フランス料理で聞いたことがある「モリーユ」というのが、実はこのキノコ。
しこしこした食感と濃厚な風味が、バターや生クリームによく合うとか。(生で食べると中毒するそうです。念のため)わかりやすい特異な形なので、他の有毒キノコと間違えて中毒することはあまりないそうです。
初めて見た時は「気持ち悪い~」と抜きかけた友人ですが、市場価値を知ってから、欲深い春の楽しみが増えたそう。でも目下、毎年決まって3本で、消えないけれど増えることもなく。自由なキノコらしさともいえますが。
ネットで調べてみると、桜やバラ科の木の下、イチョウの下、ツツジの下、アルカリの土壌、基礎や道路の縁石のコンクリートのそば、焼け跡、比較的日当りがよい場所などがよさそうでした。友よ、灰をまいてみるのはどうかな。
取りあえず、もう少し殖えるまで食べられない、と。ものすごく美味しいことはわかったけれども、モトを食べてしまって翌年に生えてこなかったら悔しいですからね。
毎年、安定して増え続けるようになり、食べても中毒しないのが確認されて、私がご馳走になれる日がいつか来るのでしょうか!オムレツがいいなあ。私も、春の楽しみのひとつにしています。