いい匂いの道
掲載日:2015.07.10
少し季節が過ぎましたが、初夏の路上で花の香りを感じることがよくあります。お庭や公園のバラや木の花の香りが交錯しながら漂ってくると、うっとり。くんくんと歩きます。
見事なお庭が続く住宅地は、路上の通行人に見た目だけでなく、いい匂いも楽しませてくれます。感謝。
私のお気に入りに、植物園の外まわりの道があります。街中なのに森の中のように深く、樹木や野生の花の香りが敷地から溢れ出るようです。植物の種類が多いので天候や開花の時期につれて、香りが変化するのも楽しみです。
先日も、鼻を全開にしてその道を歩いていました。そこへ突然の大ショックが。からみ合ういい匂いのリボンの途中に、暴力的なタバコの臭いのかたまりが出現したのです。目には見えませんが。
前方を確認すると、発生源は私の進行方向にそって移動中。ぼたぼたとブラックなかたまりを落としていきます。
日頃は、嫌煙権の主張が強硬過ぎない?と思うこともある優しい私なのですが、ちょっと気を悪くしました。でも小心者としては、逆ギレされて嫌な思いもしたくないし、平和的に解決したいが。
ようし、頑張ってあいつを追い越してやるぞ。ばたばたと走り、追い越した時には道は終わりかけていました。心臓はばくばく。汗びっしょり。で、肝心の鼻はきかなくなっていましたとさ。
多分、走ったことによって私の自律神経が戦闘モード、いわゆる交感神経優位になってしまったのでしょう。「森林浴+アロマのリラックス効果」は消え去ったのでした。
路上の歩行喫煙は絶対やめましょう。