ふるさと納税はお得か?

掲載日:2015.08.27

友人達とお茶の時に「ふるさと納税」が話題になりました。

「払っただけ税金が減って、高い肉とかもらえるらしい」という身もフタもない説明に、そんなうまい話あるわけないと、興味はあれど半信半疑。

ざっくりまとめると
1) 全国の自治体の中から好きなところを選んで「寄付」をする。
2) 寄付した金額から 2,000円をひいた金額が、所得税と住民税 から控除される。
3) 寄付のお礼の品や特典がもらえる自治体がある。 特産品等、高額なものも多い。
4) 使い道を指定して寄付出来る。
5) 寄付出来る金額には上限額(納税額による)がある。
6) 寄付出来る自治体は5カ所まで

払うお金で言えば
誤) 税金が減る上、高額のお礼品ゲットで丸もうけ~ ではなく
正) 税金は減るが、寄付金を払っているので 収支はー2,000円。 特典が2,000円以上のものであれば、差額だけお得。と、いうことになります。

じゃあ、なるべく高価なものをくれる自治体に、何カ所も寄付するのがいいんじゃない?という欲深さん達の当然の結論。

でも、5)。上限額以上に寄付しても税金の控除にならないのです。上限額の計算は納税額や家族の状態で変わるそう。(ネットで試算できます)納税額が多いほど、限度額は高くなるのです。やっぱりね、と顔を見合わせる私たち。6)はわかりやすいです、特典は5つまでね。

帰ってから、ネットで調べてみました。かなり奇想天外で楽しめました。100万円以上の寄付でグルメ米120kgとか。50万円以上で雛人形とか。2000円をはるかに越えるお得さかげんです。高額納税者になったら(?)お米もらいたいなあ。

ところで最近、住んでみたいと思っている場所があります。そこの自治体のHPも調べてみましたら、何と「特典なし」。

気を落としながらも、寄付した人が公表(匿名も可)されているので眺めていると、知っている姓を見つけました。珍しい名前でそこの農家なのです。住所が別の街なので親戚かな。見ていくと繰り返しその人の寄付がありました。いつも 2万円、「農業後継
者等育成」のためという指定です。

1)と4) です。残念ながら、税金は必ずしも個人が思うようには使われないことがあります。その人の「好きな自治体の」「希望する目的のために」税金を振りかえられるのも、ふるさと納税のいいところですね。