越冬ハーブ
掲載日:2016.05.25
さて、今年はどうしましょうと、小さな畑を眺めました。何年か続けた畑には嬉しい遺産が殖えていてびっくり。今年はハーブが越冬して、立派な株になっていました。
秋に刈り込んだ茎の間から新芽が出始めてるのは「オレガノ」です。昨年、株分けをして小さくしたのに再び大きな株に育ちました。今年もまた株分けしなくては。快調に増えるので、畑を囲むボーダーにするのもよさそうです。
お料理だけでなく、柔らかな緑の葉と小さなピンク色の花が夏中楽しめて、しかもボリュームのある株なので、ガーデニングにも使いやすいのです。
隅で、濃い緑色の葉をだしているのは、「パセリ」ではありませんか。苗を植えた時には、細い茎がたよりなく風で倒れそうでしたが。少ない葉を摘むとだめになってしまいそうで、おそるおそ頂いていましたが。今や光を受けて、みっしりと太い茎の先に強そうな縮れた葉がつき始めています。
私はパセリが大好き。お皿の飾りに載せるのではなくて、わさわさと刻んで使います。これなら1株で遠慮なく、たっぷり食べられそう。
その隣の刈り込んだ枯れた茎のかたまりは、何でしょう?オレガノとも違うし、まだ芽が小さくてよくわかりません。去年の畑を思い出しながらかき分けていると、ほのかな香り。ちょっと胃薬みたいな香りの「セージ」でした。
セージも香りだけでなく、厚みのある薄緑の葉がきれいなのです。オレガノの花と一緒にコップに差したりすると素敵です。いっぱいあると便利です。余ったらドライにして使うとよいです。
どれも大きく、しっかりと育っています。苗代と植える手間が助かりました。そもそも、こんなに立派な苗はありませんし。しっかり根付いているので植物が自分で、いいタイミングを選んで成長してくれることでしょう。休日に無理やり、天候も苗の状態も無視して植えられるより、どれだけよいことか。
ハーブは、温かな地方原産のものが多いようですが、意外と北海道のように雪や寒さの厳しいところでも越冬するものがありそうです。ハーブは毎年、苗を買うものと思い込まずに、畑を耕す前にちょっと点検してみて下さい。去年の贈り物があるかも。