ちびちゃんは世界を見たい
掲載日:2017.11.10
夫出張中に、我が家で女友達と鍋パーティをしました。簡単な鍋と美味しいお酒と肴を用意して待つ私。三児の母も、ご主人がみてくれるので来れるというし。女子会だ~
夕方、彼女から「夫の都合が悪くなり子連れでいいですか~」と連絡が。「もちろん大丈夫よ!」と返事をしましたが。はて、酒の肴ばかりで、子供が食べるものがない。あわててリンゴの甘煮を作ってみましたが離乳食みたい?
長男7才、次男4才、ちび長女2才。三児の母は「揚げ物持ってきました~」と大きな箱一杯のヒレカツ持参。助かりました。
子供たちに〈ヒレカツ+煮リンゴ添え〉のお皿を与え、無事、乾杯スタートです。
鍋は食べにくいかと心配でしたが、2歳児もお皿にとってもらって上手に箸で食べています。難易度の高いつるつる「くずきり」まで。薬味のスダチが妙に好まれ、口をつけてちゅうちゅうと吸い取られています。
2歳児は、我が家の洗面所も気に入ってくれました。洗面カウンターの下が開放されているタイプなので、そこに半分入れるように椅子を置いてあげた上に立って、自分で手を洗えます。
私の好きな石けんを「いい匂い!」と喜び、鏡に自分が映るのに大興奮。ママによると、自宅の洗面台は自分で水栓を開け閉めできないし、鏡も見えないので嬉しいのだろうとのこと。
しばらくして見にいくと、歌いながらご機嫌で、まだ手を洗い続けている鏡大好き2才児。女子だねえ、と大人爆笑です。母は容赦なくイスから下し、石けんでぬるぬるの服をはぎとったのでした。
彼女は私のキッチンにも関心を持ったようです。対面式のオープンなカウンターなので、シンクの向こう側のイスに座って蛇口のレバーを上げ下げして水を出してくれます。もう少しちっちゃく、とお願いするとちゃんと調整してくれます。上手上手。便利です。
やがて私のいるシンク側にやって来くると、突然「だっこして」。ええっ!おばさんドキドキです。2才児は結構重い。抱き上げて、無意味に窓の外を見せましたが、そんな赤ちゃんではありません。つまらなさそう。なぜ?。ああ、そうか、おちびはキッチンを上から全部見たかったのでした。
ぐつぐつ煮える白菜鍋も、上から見せてあげればよかった。白菜を年輪みたいに土鍋に入れて、葉の間に赤いお肉や油揚げをはさみこんだ、それはそれは美しいお鍋なんだから。