スマホナビで東京徒歩冒険
掲載日:2018.01.25
親戚の法事で、東京に行ってきました。おしゃれな青山(港区)のホテルに泊まり、翌日お寺(新宿区)で法要です。
翌朝は晴れました。ホテルの大きな窓から小さい富士山が見えて、ちょっと嬉しい。
出発前に夫が調べると、電車を乗り換えて約1時間の行程のようです。いくつも駅の中を歩いて、階段を上がったり降りたりするんだな、とちょっと憂鬱になった田舎者の奥さん。
ふと、地図的にそんなに遠くないような気がしたので、調べると何と徒歩でも「1時間足らず」とナビが言うではありませんか。私、1時間なら歩けます!
スマホのナビ無しには考えられない選択ですが、大胆にも、歩いて行ってみようということになりました。
爽やかな朝、雪のない道を歩き始めました。TVで見たことがあるラグビー競技場や、イチョウの並木を過ぎ、住宅地の狭い道や開店前の商店街を抜け、ひたすらナビ様の言う通りに歩きます。家と家の間の、狭くて急な石段を登る時は、ちょっと不安になりましたが。
夫は「お、ブラタモリみたいだな」とご機嫌です。(一緒に歩くのが若くて可愛い女性でないのが残念?)思わず、東京は坂の町だね、とか言ってしまいます。
ナビは坂や石段も読み込み済みなのか、ほぼ予測時間通りにお寺に到着。お寺は坂道の真ん中あたりにあり、いつもは地下鉄駅のある坂の下から登って来るのですが、今回は上側からアプローチする未知の体験。気がつくと、よく知った場所にいてびっくり。
時間の余裕(念のため)がある時は、電車や地下鉄に乗らずにナビ片手に歩いてみると、意外に速いことがあるかもしれません。東京は電車に乗るものと思い込んでいましたが、長い歴史が作った徒歩の道ネットワークは、案外、合理的に出来ているのかも。
我が北海道、公共交通機関が細かくないのと、歩ける距離じゃないことが多くて、どこに行くのも車で移動してしまいがち。歩いて移動するのは、新鮮な東京体験でした。すっかり気に入って、次の日は夕方の飛行機に乗る前に、東京都庭園美術館まで歩いてみたのでした。