節々の観察
掲載日:2018.02.27
我が家では窓の前に、木のカウンターをつけました。庭に来た小鳥を観察するための双眼鏡と図鑑とカメラが置けて便利です。パソコンと椅子を持ってくると、この原稿も書けます。
天板は巾の広いツーバイ材で、狂いやすいというので大工さんは気が進まないようでしたが、絶対に文句はいわないから、という約束で作ってもらったのでした。おかげさまで今日も快適に使っています。
塗装はしないで、床のフローリングと同じワックスを私がかけました。(奥行きがないので)パソコンの両脇に置いた手首に、ほんのり木の感触が気持ちよく、仕事がはかどります。
疲れてきたら、近くの節をくりくりっと指先で撫でてみます。その部分は少し固く、よく見ると丸い部分の中にも、小さな年輪がぎっしりです。
節は、木の幹の中で枝が埋まっている部分なのです。大きな節は太い枝が出ていたのでしょう。いくつか節が集まったところは、小枝がさわさわしていたのでしょうか。
小さな割れ目やすき間があったり。まわりに濃い色の樹皮っぽい部分を抱えていたり。この材は幹の外側寄りだったのかしら。
木目も節のまわりでそれぞれ、寄ったり流れたり。切れ長の目のようでもあり、銀河のようでもあり、見飽きることがありません。
木のカウンターなら集成材にしておけば、何の心配もなかったのでは?とも思いますが。大工さんにも喜んでもらえただろうし。
多分、ちょっとだけヘソ曲がりをしてみたかったのだと思います。