雑草の始末 

掲載日:2018.08.10

昨年の夏、抜いた雑草を庭の片隅に積んでいました。たいした量ではありません。洗面器を伏せたくらいの小さな山です(!^^)

青草はやがてしおれ、乾いて枯れ葉色になったまま放置されていました。ある日、見慣れない鳥が、地面のそこをつついているのを見つけました。くすんだ黄緑色ですが、ウグイスよりかなり大きい鳥です。

野鳥図鑑で調べると「ヤマゲラ」のようです。キツツキの仲間ですが「木の幹をつついているより、地上で補食している方が多い」と。さらにアリが主食で、クモや昆虫の幼虫も食べるそう。

そこはまさに、アリの巣が出来て、クモやゴミ虫もよく歩いているのです。この小さな場所をよく見つけて来てくれたこと。

夏が過ぎると、そこの枯れ草の間にはコオロギがよく出入りするようになり、いつも鳴き声が聞こえていました。

乾いた表面の草をめくると黒く湿っていて、立派なミミズも住んでいて、草の分解と土の生産に励んでくれています。それらを目当てにやってくる鳥もまた、いるのでした。

雑草を積んでおくだけで、なかなか面白いことがわかったので、今年もそのあたりに刈った雑草を積んでいます。家の中からも、そこはよく見えるのです。

積んだ草は少量なので、雪が溶けた春にはほぼ消えていて、適当に土に散らしておしまい。堆肥になるほどのものではありませんが、多少は土に還元できたかも。

美観的にはベストとは言えませんが、取りあえず、その部分には雑草が生えずにすみ、ぼうぼうよりはマシですし。袋に詰めてゴミ収集に出すよりは、ちょっと楽しめるのでした。