餃子講習会
掲載日:2019.08.09
中国の留学生が我が家のキッチンで、餃子を教えてくれました。
ずっしりと重いリュックから、粉や油や調味料が次々と取り出されました。彼女手製の香り油もあります。最後に出てきたのは小葱の束。真っ白な根元が小さく丸くて、「これ自家製よ」って?
得意げに見せてくれた写真には、学生寮の自室の窓辺で育つ野菜たち。ずらりと並ぶプランターは、牛乳パックです。どれもよく育っています。この人は農学部ではないのですが。中国人おそるべし。
早速、私のキッチンに乗り込み、ボールとお箸を取り出し(何でそこに箸があるってわかったのかなあ)講習開始。あわてて、メモ帳とカメラを持って追いかける生徒3人。
手際よく作業が進みます。どうやら、2種類の餃子を並行して作っているもよう。小麦粉(強力粉)の生地に豚バラ肉と小葱のあんを包んだもの、とお湯で練った片栗粉入りの生地に炒めた卵とニラを包んだもの。
計量なしで大胆に袋から粉をボールに入れ、箸で混ぜます。ぐるぐるかき混ぜずに、しゃかしゃかと振るようにね。(と言ったような気が)ぽろぽろしていた生地が、しっとりまとまってきたら、手でこねて、ラップに包んで休ませます。
その間に、2種類のあんを作ります。調味料も計量なし、時々味見をします。果敢にも生の豚肉あんを味見した後は、さすがの先生も口をすすいでいました。
いよいよ生地を伸ばして、包みます。市販の皮に比べ、よく伸びます。わいわい皆んなで、たくさん作りました。
熱湯で8分ゆでて出来上がり。先生の第一声は「しょっぱい!塩多かった!」。やっぱり?ずいぶん塩を入れるのね、と思ってたよ、と生徒たち。大笑いしながら食べた味は、きっと忘れられないことでしょう。
来週帰国する彼女。北京には夫と3歳の娘が待っているそうです。
食材の残りと、ゆでた餃子をすくう網オタマと生地をのばす棒を進呈されました。
外国の人にお料理を習うのは、なかなか楽しい経験です。言葉はあまり問題ではないかと。する作業は、たいていは同じですし。
ちょっとした失敗も似たようなもの、顔を見合わせて笑えます。