災害の記憶と防災
掲載日:2019.09.12
8月下旬、雨が上がって晴れた朝、庭の隅に赤いキノコが出ていました。
昨年も同じところに出たタマゴタケです。卵のような白い殻に包まれて地上に現れ、中から真っ赤なつるんとした傘が出てきます。黄色い柄の上で赤い傘が開いたところはとてもキュート。
あまりに赤くて目立つので、毒キノコと思われがちですが、じつは食べられるのです。(赤い傘に白いポチポチがある毒キノコ、ベニテングタケとは別種ですが、くれぐれもご注意を)
昨年、おそるおそる食べてみました。少量を緊張して食べたので、よくわからないが悪くないような。美味しいような。
で、今年も食べましたが、何か心にひっかかるものがあります。
家族も同じだったらしく「去年ね、このキノコ食べて、台風が来て、その次に地震がきたよね」。
昨年、大きな被害を残した胆振東部地震の記憶がよみがえります。
前後の小さな出来事も同時に思い出されますが、道端のキノコ観察をしながら散歩をした朝のことは、とりわけ印象的です。
とりとめなく思い出したことを話し合いました。後日、それぞれ棚の上のものを固定したり、片付けたり、持ち出し袋を整理したりしたのでした。
赤いキノコは地震の前兆、とはさすがに思いませんが(!^^)。何となくですが、キノコは毎年ほぼ同時期に出てくるよう仕込まれていて、天候が最後のスイッチになっているような気も?
インパクトのある赤いキノコは、これからもこの季節、我が家に地震の時の記憶を呼び覚まして、防災の備えを点検するよう思い出させてくれることでしょう。