コンタクトレンズの捨て方
掲載日:2019.12.11
朝のTVニュースが「コンタクレンズ使用者の5人に1人が、使用済みレンズをゴミ箱以外に捨てていることがわかりました」と言っていました。
それがどうした?意味がわからず、きょとんとした私。私も、コンタクトレンズを使っています。何ちっちゃいこと言ってるんだと、気を悪くしたのですが。
なんとそれは、トイレや洗面所に流された廃棄コンタクトレンズが下水処理場の汚泥の中に存在し、流れ出た小さなプラスチックの粒(マイクロプラスチック)は、海洋汚染や生態系破壊の原因になるという話題でした。
同じように些細に思えるファストフードの飲物のストローが海を汚染し、また直接に海洋生物の生命を奪ったりしているという、少し前に話題になったことを思い出しました。コンタクトも環境問題なのか、とびっくりしました。
私の買うコンタクトレンズは、透明フィルムで包まれた紙箱に、レンズが1枚ずつ密閉されたプラスチック容器が数個入っています。外フィルムと密閉容器は「容器包装プラ」、紙箱は「容器包装紙」に分別して捨てています。法律によって、収集されたそれらは、それぞれの業界の負担でリサイクルされます。
使い終わったレンズ本体は「製品プラスチック」なので、リサイクル対象として分別収集にはならない。で、個人が個別に判断して、流しちゃえ派は生ゴミのかけら程度、排水管に詰まるほどでもないし、いいんじゃない?みたいな判断でしょうか。しかし問題は「一般にプラスチックは粉砕しても分解されない。下水処理場をパスしても、生物の体内に入っても分解しない」ということ。
私は廃棄レンズはゴミ箱へ普通ゴミとして捨てています。(不本意ながら、うっかり排水口に流してしまったことはありますが)。
でもさらに気になることも、ないではない。
私の住む町には現在、焼却施設がないので、大まかには普通ゴミ(可燃ゴミとは呼ばれない)は収集後、粉砕され埋め立てられます。その土中で、私のレンズだったプラスチックのかけらは、土に関わる生態系に影響を与えていないだろうかと。もちろん、廃レンズ以外のプラスチックも同様ではありますが。
コンタクトレンズに関してだけ言えば、リサイクルは可能なのでは。製品を購入しようとする人が、干からびた廃棄レンズとその容器を持参すれば、ポイントがもらえるようなしくみを作れば、いいのです。自動収集です。なんせ定期的に購入するものなのですから。
素材のボリュームはちっちゃいですが、レンズも容器も他の素材は使われてないし、高精度?のプラスチックが原料です。使い途はないでしょうか?