キツツキの秘密
掲載日:2020.01.10
昨年末、正月読書用の本を仕込みに、近所の図書館に行きました。
近所の分館は小学校に併設されているので、児童書が多いのが楽しいところ。小学校のチャイムが鳴るのも懐かしく、なごみます。
児童書スペースは書棚が低いので明るく、子供の臭いがしました。
キツツキの本を見つけました。手にとってみると、子供向けでわかりやすい上に、未知の知識が満載。即借りました。
キツツキの仲間のアカゲラは、我が家のまわりでもよく見かけます。冬だけ庭に作るエサ台には脂身を食べに来ます。きれいな色と行動が面白いので「ぽんちゃん(ぽーん、と飛ぶので)」と各個体を総称して愛好しています。
キツツキの巣だよ、と教えてもらった木の幹の穴。イラストによると、木の中では下の方にのびた大きなスペースになっているらしい。
美しい羽根なのに、何だかぼさぼさしているクチバシのまわりは、なんと鼻毛?木をつつく時に木屑が顔にかからないように、逆向きに羽根が生えているそう。
キツツキの舌が長いのは知っていました。よく撮れた写真をアップに拡大していた時、初めは後ろの小枝かと思ったのですが。どれにも写っているので、さらに拡大して研究した結果、舌?でした。ぺろぺろと、蛇のようなトカゲのような爬虫類的な舌。可愛い姿に似合わぬ不気味な細部。鳥は恐竜なのでした。
しかし、口の中でそれがどうなっているかは考えたことはありません。バネみたいに伸び縮みするのかしら?あっさりとイラスト入りで説明されていたのは、長い舌は舌骨につながり、後頭部をぐるりと上がって鼻の上部に繋がっている、と。
確かに細長い舌を口の中に格納するには、ぐるっと巻くのはいい方法かもしれません。ワイヤーのような舌骨が、小さな頭の中に入っていたなんて。すごすぎ、ぽんちゃん。
強いクチバシとワイヤー仕掛けの舌で、樹木の幹をを穿ち、虫を舐めとり、枯れ枝を落とし、立派な巣を作るキツツキ。どうぞ、今年もいい子を育てて下さい。
木とともに生きる人間たちにも、よい年でありますように!