ひとり美容室
掲載日:2020.06.25
コロナの緊急事態宣言が出て、3月に美容室をキャンセルしたまま、いつしか見苦しいを過ぎて妖怪化していた私。ようやく再予約して、さっぱりカットしてもらいました。
数年前にここに引っ越して以来、お世話になっている美容室は、自宅の一部を改装して、美容師さん一人で営業しているサロン。
地元のいつも素敵な髪の友人が、ご近所ですよ〜と紹介してくれました。
美容室は街中にあって、仕事帰りか、休日にふらっと気分転換に出かけるものと思い込んでいたのですが。気持ちは変わるもので、今や早くに予約をとって、車で10分、たまには歩いてでかけます。
住宅地にある普通の住宅の建物ですが、玄関脇の居間だったと思われる部屋に別の入口がつけられ、美容室に改装されています。
1席ずつ、カットチェアとシャンプー台があります。
無垢の木の床の室内は、ナチュラルで明るく、いわゆる美容院の匂いではなく、かすかに爽やかな植物の香りがしています。
元居間のベランダと思われる日当たりのいい大窓からは、ゆるく下がっていく林が眺められ、小鳥の声に混じって、そこの家で飼っている鶏の声も聞こえるのです。
美容師さんと二人きりって息苦しくないかなあと、不安でしたが幸運なことにその人は聡明であたたかく、おまけにカットが上手なのでした。
店のブログによると夫実家の住宅をリフォームして「妻美容室」兼「夫ひとり会社」兼「自宅」にすることを決断。夫婦は、それぞれ別のスペースを作って在宅で仕事をして7年あまりたちました。
このたび新型コロナのせいで「自宅で仕事をする」ことを、突然に強制体験させられた方も多いことでしょう。通勤のストレスから解放され、家族と過ごす時間を持てる一方、「家に仕事をする場所がない」ことに困惑した人も多いようです。
やってみると意外と使えるのがわかったテレビ会議も、背景が悩ましい。テレビ会議映えするバーチャル背景もあるのですって。
ちょっと笑えました。
家づくりの選択肢の中には、必ずしも選ぶわけではありませんが「家で仕事をするかもしれない」という項目もあるのですね。