ツルウメモドキ
掲載日:2020.11.11
今年の春先、庭の木の根元に、見かけない芽がたくさん出ているのを見つけました。縁にぎさぎさのある黄緑色の小さな葉が、地面をはうように広がっています。まだ他の植物は少ない枯葉色の地上で、春の陽に光っています。
今まで、そこで見たことがないものです。細いツルでのびていますが、葉が向かい合う2枚組、十文字4枚組にも見えます。私の恐れる「ツタウルシ(かぶれます)」は3枚ミツバ組なので違います。まあよいか、おいておきましょう。
写真を撮ると名前がわかるスマホの植物図鑑アプリによると「ツルウメモドキ」。
ツルに赤い可愛らしい実がたくさんついて、リースや生け花のあしらいによいものです。ちょっと嬉しくなりましたが、半信半疑。
若芽だけで実がない姿は、見たことがないので。葉だけではアプリも間違えるかも。
秋になっても、見慣れた実は赤い実はつきません。
晩秋。今年の冬の鳥の餌台を考えていて、ふと気がつきました。
ツルウメモドキ?が生えた場所は二ヶ所、昨冬の餌台のあった場所ではありませんか。鳥のフンの中に、どこかで食べたツルウメモドキの種があったのでしょうか。
1ヶ所はフルーツ好きのヒヨドリのリンゴ台のところ。もう1ヶ所は粒餌や脂身の餌台のそばのヤナギの木の下。キツツキやちびちゃんたちが餌台の順番待ちをしていた木です。ウェイティングバーかね、と思ってましたが。お食事前に、トイレ行っておこうっと(!^^)だったかも。
ちがうよ、ここにツルウメモドキもあったらいいな、と思って種を蒔いたんんだよ!と、言うかもしれませんが。
赤い実を早く見たいけれど、雌雄別株らしく、それもスリリングな楽しみです。とりあえず、斜めに倒れた木にからんでいい感じの森の風情です。
花言葉は「真実」「開運」「強運」「大器晩成」だそうです。何だか地味ですが。重く慌ただしく過ぎた今年の夏に、小鳥たちがくれた贈り物か?