ひとり海苔巻き
掲載日:2021.03.26
握らないおにぎり「おにぎらず」が、流行ったことがありました。
海苔を1枚広げて、真ん中にご飯を平らにのせて、具をのせて、またご飯をのせて、海苔を対角線に四方からたたんで包んだもの。
ご飯のサンドイッチみたいなものです。
四角くて平たいまま食べても美味しいですが、ラップで包んだ上から切ると、具材の見えるきれいなお弁当になります。海苔は偉大な食材だと、感激したものでした。
握らない分、手もキッチンも汚れず簡単手軽なのですが、お握り好きの私には何か物足りなくて、食べ過ぎてしまうような。
最近のマイブームは「海苔巻き」。忙しい時や、面倒な時の簡単な料理の話じゃなかったの?と叱られそうですね。
子供だった頃、運動会におかあさんが早朝から始めて、大量の太巻きを作ってくれて、重箱に詰まったそれを家族で食べた記憶をお持ちの方も多いでしょう。手間のかかる晴れのご馳走だと思っていました。が、少量を手抜きで作ると意外に簡単、そしてやっぱり美味しいのです。
巻くのは1本か2本だけ。芯の具はありあわせのものを1種類だけ。ご飯は残りご飯、または冷凍ご飯ををレンジで温めて。大事なのは巻き簀(まきす)です。
巻き簀を横に、海苔を広げ、その上にご飯を広げて、その中心に具をのせて。手前から巻き簀を持ち上げて、向こう側に巻いていきます。楽しいです。
運動会の母が苦労していたのは、巻いたものを切るところでしたが、1本なら切っても疲れません。あるいは季節はずれの丸かぶりもよいです。
寿司酢(砂糖+塩+酢)を作ってペットボトルに入れておくと簡単です。酢飯でなくても。韓国海苔巻き風に塩とゴマとごま油を混ぜたご飯でも。
具は、おかずの残りでも、切った野菜でも、ソーセージでも、チーズでも冷蔵庫の常備菜でも。私の目下のお気に入りは、きゅうりを縦に切って、チューブのわさびを添えたカッパ巻きです。失敗は、何もないのでマヨネーズだけを絞って巻いた時。マヨは消え、ご飯がパラパラになり、食べにくいったら(!^^)
海苔は、正方形に近い長方形です。長い辺を半分に切れば細巻き、短い辺を横にしてでまけば太巻き、長い辺を横にすれば中くらいの太さが巻けます。