3000万円特別控除
掲載日:2021.07.23
住んでいた家や空き家になっていた実家を売却した時の税金が安くなるかもしれない制度に出会いました。
格段に暑い今年の夏、私は実家の片付けに追われています。古い実家には、父亡き後、母がひとりで住んでいたのですが。数年前に同じ市内のサ高住に移り、以来空き家に。今年の冬、集合煙突が傾いていると近所から通報があり、現在、応急処置だけをした状態です。
煙突とそのまわりの屋根が壊れ、簡単に修理は出来ず。母もまた、私と弟の住む町の施設に移ることになり、今後家族が住むことはないので、ふるさとの家は解体して売却しようと決めました。
片付けは、どこから手をつけてよいものか。とりあえず、リサイクル屋と不動産屋に声をかけ。解体をお願いした業者さんは「片付けが終ったら呼んで下さい〜」と言って帰ってしまいました。
まだ先かと思っていた不動産屋が、先になりました。しかも「中古住宅で広告を出してみましょう」と言う。今年の雪が降る前には解体を終えるとして、その前の数ヶ月だけトライしてその後、更地で売り出しては」とのこと。
道内の地方都市の古い住宅地に立つ築50年の古い木造住宅。思い出と愛着のある家族の目にも、人気な物件には見えません。
でも何かの理由で、屋根の工事だけの費用で建物を手に入れたい人もいるかも(土地代は同じですが)という気持ちになりました。
万が一、奇特な買い手が現れれば、姿がかわっても元我が家が残るかもしれないし。ちょっと寂しさが緩和されます。秋までの短期間のことだし、ダメ元でそれもいいか、と。
早速、父死後20年放置されていた相続手続きを(!^^)。母が相続することにしました。地方の古い住宅地の75坪の土地と築50年の住宅です。相続税はないと思われ。長生きしそうな母の介護資金になれば父は本望かと。
売れるかねえ、家族の話題はどうしてもそこです。空き家で荒れるのは辛いし、今回みたいな事故もあるし。持ってても固定資産税かかるし。
でも売れたら税金がかかるんだよね。ネットで見たら土地売買の税率は20%とか40%とか書いてあったよ。漠然としたお金と税金の不安は、金持ちになれない我が家系の特徴か?
たまたま国税庁のHPで「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」というのを見つけました。必要に迫られているせいか、思いの外読めます。
住んでいる家やその土地を売却した時、その譲渡所得から3000万円を控除できる(つまり3000万円以下の場合は所得税無し)というもの。でも実家は住んでいない空き家だから、と諦めつつ読んでいると、とても微妙な下りが。「住まなくなった日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること」と。
母がサ高住に移ったのは、3年前の秋。制度的には解体は可能で、今年中に売れれば無税になるかも?何てぎりぎり。
もっと早く着手すればよかったと後悔しましたが、最近の制度のようです。残念ながら私に詳しく解説する能力はありませんが、空き家になっている実家や住んでいた家を売りたいと思っている方、ぜひ調べてみて下さい。