学校法人 坂本学園大地太陽幼稚園
子どもたちの感受性を養う建物を目指して
「美的感動教育」がコンセプトの大地太陽幼稚園。
将来を担う子どもたちに最良の保育環境を整え、「自然や夢ある空間に触れることで、子どもたちが感受性・共存共生の心を養っていける獅子えつを新たに造ろう」という思いから、保育室の増築計画が始まりました。
森と芝に囲まれた約6,000坪の敷地にある既存の木造校舎から、渡り廊下でつないだ保育室はランドマークとなるようなデザインをこだわり抜いた。
外装、内装、全てにこだわり抜いたデザイン
保育室の建物は独特な八角形の平面形状で、中央のホールを囲むように8つの空間を組み合わせています。
上空から見ると花が咲いているような設計デザインにこだわり、外装は下段に赤レンガ、中段が木製サイディング、上段が塗り壁仕上げとしています。木製サイディングを濃赤からオレンジのグラデーションとし、太陽をイメージしています。
園長先生が思い描く夢の姿をそのまま形にした保育室は、まるでおとぎの国から飛び出てきたよう。
内装は中心に松の丸太が真っ直ぐに立ち、放射状に梁が広がった広々とした空間となっていて、木の香に包まれ、吹き抜けの開放感に溢れたホールになっています。
室内全面に窓が配置され、暖かい陽光が差込み、時間帯に寄って様々な表情を見せてくれます。また床から天井を見上げると、入り組んだ梁が雪の結晶のようであり、梁にある照明が結晶をきらめかせる陽の光のように見えます。
職人たちの技術を注ぎ込んだ園舎
アーキビジョン21が誇る職人たちの技術の粋を注ぎ込み、木造建築の限界に挑戦したこの園舎は、木の優しさと温もりに包まれています。
ホールの中で、満面の笑みを浮かべて遊ぶ子どもたちを見ると、美的感動を確かに感じてもらえていると確信しています。